テニスのワールドツアーってどんなのがあるの?
テニスの一番有名な大会といえば、グランドスラムですが、それに次ぐマスターズというトーナメントの注目度も大きくなっています。
今回はその2つの違いについてみていきましょう。
男子のワールドツアーは
男子プロテニス協会ATP(Association of Tennis Professionals)が主催するワールドツアー
のことを指し、いろいろな規模の大会が開かれています。
その頂点に立つのが、テニスにあまり詳しくない方も一度は耳にしたことがある「グランドスラム」になります。
その中でも全英オープン、いわゆるウィンブルドンが一番有名だと思いますが、全豪、全仏、全米の4大大会のことを言います。
テニスプレーヤーであれば誰しもがこれらに優勝することを目標にする、そんなトーナメントです。
そして、それに次ぐのが
ATP1000というカテゴリーであり、年間9会場で開かれる「マスターズ」
と呼ばれるものとなります。
その他にATP500、ATP250という規模もあり、合わせて年間64大会開かれます。
そして年間のツアーで上位8人に入るとATPツアーファイナルという、簡単に言えば年間チャンピオン決定戦に出場することができます。
伝統を継承するグランドスラムのルール
ワールドツアーにおいて、マスターズや他の大会はゲーム数が6−6になったときはタイブレーク制を採用した、
3セットマッチタイブレーク制
で行われます。
ですがグランドスラムだけは5セットマッチで行われ、タイブレーク制がないため、6ゲーム以降は2ゲーム以上の差がつくまで延々と行われます。
なぜ同じツアーの大会なのに、試合方式が違うのでしょうか?
その理由の一つはグランドスラムにおいては運営についてはATPではなく開催される国のテニス協会等が運営しており、それゆえに格式と伝統を重んじ、もともと行われていた方式を尊重するような形になっているといえます。
現在のツアーは商業的な意味合いも強く、数多くの大会が催されているため、選手のことも考え短期決戦ルールになったというわけです。
ワールドツアーとテニス界
以上のように、ワールドツアーの中にはいろいろな大会があり、その中でも、グランドスラムは賞金総額や出場できるドロー数もマスターズより多く、一番上に位置するトーナメントであることがわかります。
ですがルール面をみてわかるように、ある意味特別な大会であるとも言えるのではないでしょうか。
そう考えるとどちらもトップ選手が出場するため、最強決定戦ですが、マスターズはあくまで「ワールドツアー」という舞台においての戦いであり、グランドスラムは純粋に「テニス」の最強プレーヤー決定戦と言ってもいいのもしれません。